今回のコラムは3年以上足のほてりやかかとの痛み、腰痛・肩のしびれで悩んでいた患者さんの症例を紹介します。
70代女性の症例です。
今年になって両足が火照り、火照りが強くなると胃がムカムカし身体がダルくなる。
そして、3年前から右肩にしびれがあって見ているのが可哀想で助けてあげたいと娘さんが相談に来ました。
後日ご本人が来院され症状を聞くと、足のほてりと肩のしびれだけではなく、両足裏の痛みと腰の痛みにも悩んでいました。
両足のほてり:
今年になってから(10ヶ月間)常時火照るようになり火照りが強くなると胃がムカムカして身体がダルくなる
足裏の痛み:
2年前から夕食の準備をしていると足裏が痛くて立っていられなくなる。サポーターやインソールを使ったけど良くならない
腰の痛み:
脚立から2回転落(6年前と4年前)して肋骨を骨折してから腰が痛くなり、2回目の骨折の時に腰椎椎間板ヘルニアと診断された。
草むしりをすると痛い、長く立っていられない、数分歩くだけで痛くなるので、長時間歩けなく短い距離でも休み休み歩かなければならない
肩のしびれ:
3年前から右肩がしびれていて痛い状態
身体の状態は、股関節、足周り(太もも、膝裏、脛、ふくらはぎ、足首、足裏)がカチカチ、上半身は鎖骨周り、肩、首が固まっている状態。
全身をやさしい力で柔らかくし、インナーマッスルも緩め、その過程でそれぞれ個別にアプローチしていきます。
腰の痛み、腰椎椎間板ヘルニアに対しては、骨盤、お尻周りの筋肉を緩めて、背骨、骨盤の調整。
肩のしびれに対しては、首肩腕の筋肉と神経にアプローチ。
足のほてりに対しては、自律神経の調整。
最後に足裏の痛みに対して足の骨の調整をして1回目の施術が終了。
症状(足のほてり、足裏の痛み、腰の痛み、肩のしびれ)が全て無くなり施術の反応は良好。
この状態はまだ不安定なので、今後は症状の原因をしっかり取り除いていき、キープ出来るように施術を重ねていきます。
3週間後には長時間立っているとたまに腰にダルさがあったり、肩に時々かなり弱いシビレが出るがセルフケアで改善できるレベルまでになり、
身体の状態は10点満点中9点で生活出来る状態になりました。
・遊びに出かけて3時間歩けた
・窓拭きも出来るようになった
・夕食の支度も問題なし、草むしりも出来た
痛くてもそのうち治るとか、この程度の痛みならまだ我慢できるとやり過ごしてしまいますよね。
その症状がどこに行けば良くなるのかの判断はなかなか難しいですよね。
だけど、痛みがありながら生活することや痛みを我慢していると楽しい事も楽しめずただの苦痛になってしまいます。
実際、この方も症状がある無意識のうちに機嫌が悪くなり、イライラもしていたそうです。
これからの人生を楽しむために、痛みや不快な症状がある方は、自分自身の身体の状態を見つめ直してみてはいかがでしょう。